Slackware64-current がカーネル 5.8.xに移行したらどうするか
・Mainデスクトップ: カーネル 5.8.x で動作確認済みの外付け指紋認証デバイス
を確保済み。
これまでの検証結果から、推奨できる外付け指紋認証デバイスは
1. IBM USB Fingerprint Reader (parts-ID: 73P4774 または Dell FP-61001 。
いずれもデバイスチップは STMicroelectronics UPEK TouchStrip
(vendor ID : 0483:2016 )
ただし、いずれも古い製品であり、IBM品は2020年8月時点で入手不可。
Dell品は海外e-bayやSekaimonで出品される場合あり。
2. 2番目の選択肢としては、現在でも比較的入手し易い製品の DigitalPersona U.are.U 4500
がいいかもしれない。
動作確認したのは vendor ID: 05ba:000a のみ。他の ID品は未確認。
・プロプラなドライバで動作する HPノートPC:
カーネル 5.5以降では動作しないため long-live カーネル 5.4.x を
自前でビルド&インストールして使用継続する。
※ センサーチップ・メーカーの Validity Sensorは現在 Synaptics 傘下にあるが、
ドライバーソースを公開する予定はなさそう。新たにカーネル 5.5 Up 向けの
プロプラなドライバを提供することもないような気がする。
仮にプロプラなドライバが提供されたとしても、systemd を採用していない Slackware
で動作するかどうかは望み薄である。
タッチセンサーを採用している最近のラップトップはどうなのか
タッチセンサー式のプロトコルは libfprint upstream が開発管理している
従来のスワイプ式センサーのプロトコルと違うし、ソースも公開されていないため
ドライバー開発は難航していると推測される。
どうしても指紋認証ログインで運用したいなら、Linuxで動作可能なUSB接続の
指紋リーダーを接続して運用するしかない現状。
デバイス候補としては、ノート本体と一体になるタイプの
Eikon Mini ( ID: 08ff:2691 AuthenTec, Inc. AES2660 )あたり。
同じ形状の国内製品としてはサンワサプライ製の FP-RD3 (ID: 138a:0008
Validity Sensors, Inc. VFS300 ) が入手し易いが、
Slackware と指紋認証デバイスの現状(その1) に書いたような動作状況であり、
いまひとつ安定していないため積極的には推奨できない。
( libfprint-1.90.2 のドライバで改善されているのかもしれないが、systemd を
採用していないslackware では libfprint-1.0 までしかインストールできないので
いまのところ FP-RD3 の動作改善は期待できない。)
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