Nothin' but Slackware

先週、所用で東京都近郊に出かけた際、土曜日が1日暇になったので気晴らしに秋葉原を徘徊した。

そのとき、とある店先で以前から手元にもっていたいと思っていたB5サイズのThinkPadが目に入ってしまい、結果、物欲に負けて購入した。（もちろん中古）

機種は、Lenovo ThinkPad X250 （型番：20CLA03PJP）。程度はランクBで価格19,000円。

主な仕様）

家に持ち帰って早速分解して、Windows8.1の入ったHDDを引っこ抜いて新品HDDに換装し、

Slackware64-currentを導入した。本当はSDDにしたかったがこの時は手持ちが無く、やむを得ず通常のHDDにした。

分解のし易さはHP840G1に比べると悪く裏蓋のネジ8本を緩めて周囲のラッチを外すという作業が求められ、ラッチを折らないよう注意が必要。

動作確認の結果は、一部のFunctionキーを除いてすべての機能が問題なく動作した。

HPノートでレポートした指紋認証のところだけ記録としてメモしておく。

TP-X250の指紋認証デバイスはデバイスID( 138a:0017) で、これはオープンソースプロジェクトである libfprint upstreamでサポートするデバイスに含まれるため、HPノートのときよりはるかにシンプルな導入手順で動作させることができる。

Step1) linfprint upstream ソースに Arch-linuxのパッチを当ててインストールする。

　　　※X250の指紋認証を動かすだけならおそらくパッチは不要で、libfprint upstreamソースの

　　　　コンパイル＆インストールのみでOKと思うが、ドライバに汎用性を持たせたかったので

　　　　Archのパッチも当ててインストールした。

　# /tmp/validity-binaries

　# cd /tmp/validity-binaries

　# wget https://ftp.hp.com/pub/softpaq/sp84501-85000/sp84530.tar -O - | tar xf -

　# rpm2cpio SP*/*.rpm | cpio -idmv

　# mkdir tmplibfprint-upstream-git

　# git clone https://gitlab.freedesktop.org/libfprint/libfprint libfprint-upstream-git

　# git clone https://github.com/rindeal/libfprint-vfs_proprietary-driver

　# cp -a libfprint-vfs_proprietary-driver/vfs_proprietary libfprint-upstream-git/libfprint/drivers/vfs_proprietary

　# cd libfprint-upstream-git

　# sed -e "/^all_drivers *=/a all_drivers += [ 'vfs_proprietary' ]" -i – meson.build

　# sed -e "/^libfprint *=/i libvfsFprintWrapper_dir='/tmp/validity-binaries/usr/lib64/'\nsubdir('drivers/vfs_proprietary')" -i – libfprint/meson.build

　# sed -e "s|if imaging_dep.found()|if imaging_dep != [] and imaging_dep.found()|" -i – libfprint/meson.build

　# meson -D x11-examples=true -D gtk-examples=true -D doc=true --prefix /usr --libdir lib${LIBDIRSUFFIX} \

build -Ddebug-gui="false"-Dtests="false" -Ddocumentation="false" \

-Dudev-dir="/lib/udev"

　# mkdir <PKG-DIR>

　# DESTDIR=<PKG-DIR> ninja -C build all install

・・で、<PKG-DIR>に移動して、makepkg でパッケージを作成しインストール。

仕上げとして 60-fprint-autosuspend.rules を作成して libudev/rules.d/ 以下に配置する。

以上一連の作業を自動で行なう SlackBuildを作成したので倉庫に置いておく。

Step-2) fprintd-0.8.1 をインストールする。（こちらは素直に configure, makeするだけ）

　　こっちもSlackBuildを倉庫に置いておく。

Step-3) 仕上げ

　# nano etcpam.d/system-auth

　　以下の一行を最上位に追記する。

　　auth sufficiaent pam_fprintd.so

　# nano etcpam/system-local-login

　　以下の一行を最上位に追記する。

　　auth sufficiaent pam_fprintd.so